昨日、12/21は大阪の扇町para-diceでのライブでした。
すごくいい夜でした。共演者全員から刺激をいただきました。
para-diceでは以前出演させていただいた時もそのような経験がありました。
以下、共演者のステージを見て、僕が感じたことを書いてみます。
1番手、高橋功亮。
才能というものがあるとして、そういうものが溢れている人を見た。
それがご本人にとってどのようなものなのかは分からないけど、僕はそれを感じた。
曲と曲の間に境があるようなないような、決まったメロディーや歌詞があるようでないような、いい意味で「曖昧」な時間を過ごすことができた。
この日は僕たちセンテンス以外全員がソロのシンガーだったので不安や期待があったのだけれど、この人のステージを見てそれがすぐに霧散した。そういう問題ではないと思った。
美しかった。
2番手、ドーラ。
テレキャスターのクリーントーンは僕にとってレスポールのクリーントーンと同じくらい好きなので、まずその音が良かった。
途中で弾くのをやめて「やめます。ちょっと落ち着きます。」といって水を飲んで違う曲を始めたところが印象に残っている。
それはパフォーマンスという文脈で言うと失敗ということになるのだろうし、ステージ後のご本人の言葉から推察するに、不本意だったのだと思うのだけれど、僕にとっては昨日のハイライトの一つだった。
ステージの上で起こったことについて、その瞬間にどのように対応するか。自分として、ひとりの人間として。
そういうことが見えるステージを僕は求めているから、昨日のドーラさんのこの振る舞いは僕にとってとても「いい」ものだった。
3番手、僕たちセンテンスだった。
写真はない。
高橋さんとドーラさんのステージを見て、負けられないと思った。
4番手、ドッグフード買い太郎。
僕は出番の後だったので最初の数分を見逃してしまった。
だからステージの全体を把握できていないのが残念だけど、面白かった。
「おお!バンドマンだ!殺せ!」という曲のメロディーが特に綺麗だった。
それから、初めて特定の人に向けて作ったという曲(タイトル失念)の熱度が高くてよかった。
その後に場が和むような話と短い曲を何曲かやっていたのが興味深く、不思議だった。
優しい人なんじゃないかと勝手に思っている。
僕も一人でギターを持ってステージに上がったことが何度かあるけど、ああいうことは絶対にできないと思っている。
そういう風な「生き方」ができないと思っている。
5番手、キタ(than)。
キタさんの声とギターの音はすごかった。
ギターを抱えている姿も、大きく口を開けている顔も、素敵だった。
僕もギタリストだから、そして言葉とメロディーというものが好きな人間だから、キタさんの作る曲に散りばめられた思いや工夫にうなる瞬間が何度もあった。
でもそれ以上に、見ていて格好いい大人がいることの嬉しさと、自分もそうなれるのかなという気持ちになった。
センテンスの時間で、MCの時間を使って、当日感じたことを言葉にした。
シンガーという存在の大きさと、バンドマンという存在の小ささについて。
別にシンガーとバンドマンの優劣の話ではない。
シンガーが一つの完全な生命体だとして、バンドもそうだと思うのだ。
だから、バンドマン一人一人は器官であって、各々が全力で働くことでバンドという生命体が初めて「有機的に」活動し始める、と。
シンガーが歌とギターのタイミングを自由にずらしたり伸ばしたりできるのとほぼ同じレベルで僕たちセンテンスの一人ひとりが働くことができたら、それはすごいことだ。
そして、もう一つ思ったこと。
シンガーというのは、前を向いて歌うのだな。
僕は絵を描いたりTVゲームをしたりして子供時代を過ごした。
僕がギターにはまったのは、それらと同じような感覚、「自分の手を細かく動かした結果起こることが心地よい」というものに、たまたまギターの構造と音色が合致したからだと思う。
(福山雅治とB'zの松本孝弘のようになりたいという思いもあったが、それはまた別の機会に)
ギタリストは、ステージの上でも指板を見つめていれば、アンプが代わりに前に音を放り投げてくれる。
口を真一文字に結んだ僕の代わりにアンプが叫んでくれる。
それがとても僕らしいなぁと合点がいったと同時に、僕も前を向いてみようと、思ったのだった。
結果的には前を向きながらギターソロを弾くのはすごく難しかったけどね。
でも、シンガーの人たちの歌に、負けたくないと思った。
せめて恥ずかしいギターは弾けないと思った。
自分語りになった。
初めてこのブログに登場しました。
昨日はとてもよい夜でした。
来てくださったお客様、共演者の皆様、para-diceのスタッフの皆様、ありがとうございました。
次回のライブは27日、西院ウーララです!
年内最後のライブになります。
楽しみです!!
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12月27日(日)
「ウーララ年末イベント Vol.11」@ウーララ(京都・西院)
open18:30 / start19:00
adv1,400yen+1drink/door1,800yen+1drink
w/ヒットマンズ / ヘテロズ / Rough Matts(三重)
*センテンスは3番目、20:20頃からの出演予定です。前売り料金あります!
チケット取り置き・問い合わせは
sentence.info*gmail.com(*を@にしてください)
までお願いします。
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先日作った初めての音源「スター」も会場で販売します。
表題曲スターを含む全3曲入り、500円です。
ミックスやジャケットのデザイン、消しゴムはんこの作成など、ほぼ手作りです。
ぜひ聞いてみてくださいませ!
よろしくお願い致します。