2017年3月24日金曜日

ネガポジと縁のあるミュージシャンのライブを立て続けに見た②今回は渚のベートーベンズ@西院フェスについて書く。

こんにちは、ギターのまさとしです。
前回はGROUPエンペラーめだかについて書きました。

書くことで僕がそのミュージシャンに対してどういうふうに思っているのかを自分で確認できるので、書いてよかったです。

今回は同じくネガポジでお世話になっている江添さんが主にギターを弾いているバンド、渚のベートーベンズ(以下、ベートーベンズ)について書いてみようと思います。

江添恵介(vo.gt.cho.ba) 
おのしほう(vo.key.gt.dr.per.cho) 
麻生達也(vo.ba.gt.cho) 
西村中毒(vo.dr.gt.cho.per.ba.key)
岩出 拓十郎(gt)(ゲスト)

西院フェスで初めて見たベートーベンズは、飾らないのに色鮮やか、という印象やった。
メンバー全員がそれぞれ作詞作曲し、歌を歌うし、演奏する楽器も色々交代する。
そういうコンセプトというか、一人一人の生き様がそのまま音にも表れていた。

メンバーが音楽全体のことをちゃんと分かっていて、その上で自分がやることをやっている、という演奏やった。

僕が見ていて「いいなーこのバンド」と思うバンドはだいたいそういう感じがあって、それは音楽に限らなくて、いい感じの飲食店やいい感じの話し合いの場や、もしかしたらいい感じのサッカーチームにも共通する質感なんじゃないかと思う。(サッカーのことは全然知らんけど)

その場を構成する一人一人がお互いの在り方を尊重していて、それはつまり緊張関係でもある。「こいつらはすげーことやってくるから俺もやる」というか、ずっとあいこが続くジャンケンみたいな、時間の密度がぐーーっと高まり続ける感覚を覚える関係性。

センテンスでもそういう瞬間はあるけど、もっともっと高めていきたいなと思う。

ちょっと話がそれるけど、僕がSTAGEで「つきぬけてくる人」「つきぬけてくる場所」としきりに言ってることと、感覚としては似てると思う。俺も恥ずかしいことはできへんな、という緊張感とか責任とか、そういうものの先にある感動が、けっかとしてほんわかしてたりゆるい感じであったとしても。
感動の起爆剤には必ず緊張感っていう成分が含まれてると思う。

僕はギタリストやし、いつもお世話になってるからやっぱり江添さんに特に注目してた。
江添さんのギターはかなり優しくてコンパクトというか、必要最小限の音を鳴らすプレイやなと感じた。
ベートーベンズの音楽は色鮮やかで変化に富んでるのに、プレイはかなりシンプル。それは多分ドラム・ベース・キーボードについても言えることやと思う。
誰一人混沌とした演奏をしている人はいなかったように思う。
(途中で本日休演の岩出さんがゲスト参加していて、岩出さんだけがかなりぶっ飛んだギタープレイをしていたけど)


思えば、プログレとかフュージョンとかで「変」な音楽をやっているバンドも、一人一人の演奏を聞くとかなり輪郭がはっきりしている印象がある。サイケデリック模様も、一つ一つの色彩は安易に混ざり合わず、きっちりと住み分けがされている気がする。

Focus「Hocus Pocus」
ギターの音色もドラムもソリッド。
ボーカルは言わずもがな。

ベートーベンズの音楽は変拍子が入ってたりして、一筋縄ではいかない部分があるけど、歌メロが綺麗やから難解になってない。
その辺のバランス感覚が江添さんぽくていいなと思った。
(もちろんメンバー全員で意見を出し合ってのことやろうけど)

「渚のライオン」。

渚のベートーベンズ「渚のライオン」

1stアルバムの「フルーツパーラーミュージック」では最後に入ってる。
江添さんの押さえるコードもアルペジオもシンプルで、歌もまっすぐと届いてきた。

しゅうさんにせよ江添さんにせよ、センテンスを可愛がってくれている人の音楽と歌が、まっすぐ世界と向き合ってる人の歌でよかったと思う。

次は一文字風平さんに書こうと思います。



〜センテンス3月のライブ予定〜

3月26日(日)
【maruocafe】
maruocafe×music×gallery
Cafe Slow Osakaにて。
start 18:00
和製ケビン
一山楓
センテンス
and more...

ライブチケットはカレー付きで1500円。
12時からカフェスペースでカレーやケーキなどを召し上がっていただけます。雑貨販売もあります。(チケット不要)

3月27日(月)
扇町para-diceにて。
open 18:30 start 19:00
吉見拓哉とつゆ知らず 
ザ・プレジデンツ
センテンス
ザ☆ツイてるズ
No.305

前売り・当日共にチケット1200円です。